コラム
交通安全に関する知識やノウハウを分かりやすく解説
交通安全の教育・研修をお考えですか?
サービスについて問い合わせる路上にある“それ”、本当にゴミですか?死亡率33%の重大事故を防ぐ意識を解説。

運転者のみなさんこんにちは。
運転を科学する男、上西一美です。
ひき逃げの中でも、特に重大なのが
路上横臥事故(ろじょうおうがじこ)です。
これは、道路上に寝ている人を車がはねてしまう事故のこと。
そして、そのまま立ち去ればひき逃げ事件になります。
路上横臥事故の死亡率は33%
路上横臥事故の死亡率は約33% と言われています。
立っている歩行者との事故と比べると、約15倍 死亡率が高い。
なぜか。
横になっている人は頭部を直接轢過されやすい。
ドライバーの視認も遅れる。
回避が極めて難しい。
だから、致死率が高いのです。
なぜ「ゴミだと思った」が起きるのか
路上横臥事故で多い供述があります。
「ゴミだと思った」
私たちの想定の中には、
人が道路に寝ていることはない
ゴミが落ちていることはある
この前提があります。
だから脳は“見たいもの”を見ます。
ゴミに見えた瞬間、「危険物」ではなく「無関係な物」として処理してしまう。
そのまま通過する。
事故が起きても
「何かに乗り上げたが、事故とは思わなかった」
こうして、ひき逃げになります。
「自分は絶対やらない」は一番危ない
客観的に見れば、「人に気づかないなんてありえない」
そう思います。
でも、事故の当事者は分からないのです。
交通事故は
特別な人が起こすのではありません。
「自分は大丈夫」
そう思った瞬間に、リスクは上がります。
事故は、誰にでも起こり得る。
それを前提にしなければなりません。
ゴミだと思ったら、人と思え
路上横臥事故を防ぐために必要なのは、
技術よりも「意識」です。
少しでも違和感があれば止まる
何かに乗り上げたら必ず確認する
暗所では“人がいる前提”で走る
そして何より、ゴミだと思ったら、人と思え。
これくらいで、ちょうどいい。
過剰なくらいで、ちょうどいい。
命がかかっているからです。
違和感は、無視しない。
確認は、必ずする。
それが、ひき逃げを防ぐ唯一の方法です。
では、今日もご安全に。