コラム
交通安全に関する知識やノウハウを分かりやすく解説
交通安全の教育・研修をお考えですか?
サービスについて問い合わせる制限速度を守るだけでは不十分。本当に考えるべき“安全な速度”の考え方を解説します。

先日、YouTubeで「速度超過」についてお話ししました。
この配信を聞いている方の多くは、速度超過はしない方だと思います。
でも、あえて言います。
制限速度を守るのは当然です。
速度超過をすれば、
・相手の死亡率が上がる
・自分の死亡率も上がる
・回避できた事故が回避できなくなる
これは事実です。
速度を上げると、回避能力は確実に落ちる
危険を感じたときに速度を上げる。
これは、本能的には「早く抜けたい」という心理かもしれません。
しかし実際には、
・制動距離は伸びる
・ハンドル操作の自由度は下がる
・衝突エネルギーは増大する
つまり、事故率は上がります。
直進道路での正面衝突事故
先日、Yahooニュースでもコメントしました。
直進道路で対向車線にはみ出し、正面衝突。
2件とも死亡事故でした。
そのうち1件は、子どもが亡くなった非常に痛ましい事故です。
ストレートの道でなぜ反対車線に出るのか。
考えられる要因は、
・速度超過
・車両コントロール不能
・スリップ
・注意力低下
いずれにしても、
速度が関係している可能性は高い。
速度は、ミスを拡大させます。
制限速度=安全な速度ではない
ここが今日、一番伝えたいことです。
制限速度とは、
「それ以上出してはいけない上限」であって、
「必ずその速度で走りなさい」ではありません。
例えば、
・道路が狭い
・歩行者が多い
・ダイヤマーク(◇)がある
・見通しが悪い
こうした場所は、「危険のサイン」です。
その場所で制限速度いっぱいで走る。
それは、安全とは言えません。
安全速度とは何か
安全速度とは、
・危険を予測できる速度
・危険が起きたとき回避できる速度
・自分が確実に止まれる速度
です。
危険予知をした瞬間に、
「この速度で本当に止まれるか?」
と自問する。
これがプロの運転です。
制限速度は最低限のルール
制限速度は、守るのが前提。
その上で、
・道路状況を見る
・路面標示を見る
・交通環境を見る
・自分の体調を見る
そして、
回避できる速度を自分で選ぶ。
ここまでやって、初めて“安全運転”です。
速度は、
時間を縮めるためのものではありません。
事故を回避するための余裕をつくるものです。
どうか今週も、事故のない一週間を。
では、今日もご安全に。