コラム
交通安全に関する知識やノウハウを分かりやすく解説
交通安全の教育・研修をお考えですか?
サービスについて問い合わせる事故後面談で指導していませんか。再発防止に効果的なのは「指導しない面談」。主観と客観のズレに自ら気づかせることで運転行動は変わります。

事故後面談で指導していませんか?
再発防止に本当に効果的なのは、
👉 「指導しない面談」 です。
ドライブレコーダー映像を活用し、
運転者自身が「主観と客観のズレ」に気づくことで、
行動変容を促す具体的な方法を解説します。
事故を起こした運転者との面談方法の中で、
私が強くおすすめしている方法が一つあります。
それは、
👉 指導しないこと。
「え?」と思われるかもしれませんが、
これが再発防止に最も効果的なのです。
まず、事故を起こした運転者に
事故報告書を書いてもらいます。
この時点では、
ドライブレコーダーの映像は、絶対に見せません。
ここが 非常に重要なポイント です。
なぜなら、この段階で書かれる内容こそが、
運転者の「主観的な事故の記憶」 だからです。
次に、
管理者と運転者の二人でドライブレコーダー映像を確認します。
通常であれば、
ここで指導や議論を始めたくなるでしょう。
しかし、ここでも指導はしません。
代わりに行うのは、
👉 映像を見て「どう感じたか」を文章で書いてもらうこと。
交通事故には、必ず 二つの視点 があります。
この二つは、多くの場合、
驚くほど食い違っています。
理由は、とてもシンプルです。
ドライブレコーダーは、
常に前を見ています。
一方、運転者は、
安全確認のために
左右を見たり、ミラーを見たりしています。
つまり運転者は、
「見ていない瞬間」を記憶から消してしまいがちなのです。
よく聞くのが、
「人が突然飛び出してきた」 という認識です。
しかし映像を見返すと、
運転者が左右確認をしている間に、
歩行者が普通に横断しているケースは少なくありません。
ここで初めて、運転者は気づきます。
「自分の認識は、事実と違っていた」 と。
ここまで来たら、
管理者がやることは一つだけ。
👉 「では、次はどんな運転行動を取りますか?」
これを聞くだけで十分です。
責める必要も、
説教する必要もありません。
主観と客観のズレに
自分で気づいた運転者は、
次の行動を本気で考え始めます。
そして、
自分の言葉で決めた行動は、
再発防止策として 非常に強い力 を持ちます。
こうして決まった再発防止策に対して、
管理者がやるべきことはシンプルです。
✔ 行動計画を、実行できるようにサポートすること
指導するのではなく、
支える立場に回る。
それが、
事故を繰り返さない運転者を育てる
最も効果的な面談なのです。

事故の共通点は「焦り」。焦ると認知→判断→動作の順番が崩れ、“動作が先”になる。事故を防ぐ鍵は、落ち着くことではなく「確認を先にする習慣」にある。

見通しの悪い交差点で続く出会い頭事故。その多くに共通するのは「徐行していない」こと。10km/h以下と構えブレーキが事故を防ぐ鍵になる。

事故を繰り返すのは本当に運転者だけの問題でしょうか。事故が減らない会社には共通する「管理者の習慣」があります。個人責任で終わらせない事故防止の本質を解説します。