コラム
交通安全に関する知識やノウハウを分かりやすく解説
交通安全の教育・研修をお考えですか?
サービスについて問い合わせる「追い越し禁止」と思っていませんか?実は“右側部分へのはみ出し”が禁止の本質。歩行者と自転車の違いまで理解できていますか。標識の正しい意味を解説。


セミナーでよく出す問題があります。
「この標識、どういう意味ですか?」
すると非常に多くの方が
「追い越し禁止ですよね」と答えます。
でも実は、そこに大きな誤解があります。
これは、いわゆる
「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」を示す標識。
正式には道路標識令で定められている規制標識の一つです。
ここで重要なのは
という点です。
この標識が禁止しているのは、
つまり
センターラインを越えて追い越す行為を
禁止しているのです。
ここを正しく理解していないと、判断を誤ります。
例えば、歩行者を避けるために
一時的に右側へはみ出す場合。
これは「追い越し」ではありません。
歩行者は車両ではないため、
追い越しの定義に当たらないのです。
したがって、安全確認のうえであれば
黄色のセンターラインでもはみ出すことは可能です。
しかし――
自転車は道路交通法上の「軽車両」。
つまり“車両”に該当します。
よって、
「歩行者はよいが、自転車はだめ」。
ここを正しく理解しているドライバーは、
意外と少ないのです。
標識は、感覚で覚えるものではありません。
なんとなくの解釈が
誤った判断につながります。
特に現場の管理者やプロドライバーは
標識を見た瞬間に
・何が禁止されているのか
・何は許されているのか
を即答できるかどうか。