コラム
交通安全に関する知識やノウハウを分かりやすく解説
交通安全の教育・研修をお考えですか?
今すぐ無料相談生活道路では「左寄り」だけでは不十分。歩行者の横を通る際は、予測と徐行が求められます。問われるのは技術より“予測力”。命を守る通過方法を解説。

問題:車道と歩道の区別がない道路で、歩行者を追い抜く時、運転者としてすべき行動は?
正解:C.徐行で追い抜く
歩行者の横を通るということ
車道と歩道の区別がない道路では、車は原則として道路の左側に寄って通行しなければなりません。
これは道路交通法第18条に定められている基本ルールです。
しかし、ここで誤解してはいけません。
「常に左に寄ればよい」という話ではない。
歩行者がいる場合、無理に左へ寄ることはできません。
最優先は、歩行者の安全です。
同じく道路交通法第18条では、
歩行者の側方を通過する際は
「安全な間隔を保つ」か、「徐行する」ことが求められています。
つまり距離か、速度か。
どちらかで安全を確保する。
これが原則です。
例えば生活道路。
歩行者の横を通るとき、ただ横をすり抜けるのではなく、
という不測の事態を想定して運転しなければなりません。
実際、昨年の埼玉県では、小学生が転倒し、後方から近づいていた車にはねられて死亡する痛ましい事故が発生しました。
ドライバーから見れば“突然”でも、生活道路では“起こり得ること”なのです。
では、どうすればいいのか
答えは明確です。
まず一つは、徐行。目安は時速10km以下。
いつでも止まれる速度です。
もう一つは安全な側方間隔を確保すること。
その目安はおおむね1m。
速度を落とせない状況であれば、距離を取る。
距離が取れないのであれば、速度を落とす。
これが法律の求めている本質です。
生活道路は“人が生活している空間”です。
予測し、備える運転こそが、プロの運転。
ほんの少しの減速。
ほんの少しの余裕。
そのわずかな差が、命を守ります。
About the author
