コラム
交通安全に関する知識やノウハウを分かりやすく解説
交通安全の教育・研修をお考えですか?
サービスについて問い合わせる信号は「見ている」だけでは不十分。周囲につられる“だろう運転”や眠気による判断低下が、赤信号進入を招く。大切なのは、意志をもって確認すること。

運転者のみなさん、こんにちは。
運転を科学する男、上西一美です。
今日は、昨日私が出した
Yahoo!ニュースの公式コメントに関係する話をしたいと思います。
信号無視をした軽自動車が女の子をはね、
尊い命が失われてしまった、非常に痛ましい事故です。
もちろん、信号は「しっかり見る」ことが大前提です。
ただ実は、信号を“意識して確認していない”運転者は意外と多いのです。
例えば──
こうして、信号機そのものを確認しないまま交差点に入ってしまう。
結果として、赤信号で進入してしまうわけです。
これは単なる注意不足ではありません。
脳の特性が大きく関係しています。
脳は本来、
一つ一つ確認することを「面倒だ」と感じます。
できるだけエネルギーを使わず、確認を省略しようとする。
だから──
「周りが動いているから青だろう」
「前の車が行っているから大丈夫だろう」
こうして、判断を“近道”させてしまうのです。
今週は「居眠り」についてお話していますが、
眠気を感じているとき、脳の働きは変わります。
本来、確認を担う前頭葉の働きが弱くなり、
代わりに「経験」や「思い込み」で判断しようとする。
つまり──
だからこの時間帯は、
居眠り事故だけでなく、
思い込みによる事故も増えやすいのです。
「周りが動いているから青に違いない」
こうした“だろう運転”が生まれやすい。
対策はシンプルです。
コメンタリー運転とは、
確認したことを声に出すこと。
声に出すことで、
確認が脳に強く残ります。
指差し呼称は、運転中だと大げさになったり
危険な場面もあるため無理はしなくていい。
でも──
信号無視は、
本当に取り返しのつかない事故につながります。
だからこそ、
ぜひ、今日の運転から徹底してください。
では、今日も皆さんご安全に。

事故の共通点は「焦り」。焦ると認知→判断→動作の順番が崩れ、“動作が先”になる。事故を防ぐ鍵は、落ち着くことではなく「確認を先にする習慣」にある。

事故後面談で指導していませんか。再発防止に効果的なのは「指導しない面談」。主観と客観のズレに自ら気づかせることで運転行動は変わります。

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