コラム
交通安全に関する知識やノウハウを分かりやすく解説
交通安全の教育・研修をお考えですか?
今すぐ無料相談安全運転とは何でしょうか。交通違反をしないこと、事故を起こさないことだけでは十分ではない。事故を防ぐために本当に必要な安全意識を、湧き水の例えを通して考えます。

~ 湧き水 ~
山あいの街を訪れた。休憩所の日陰に湧き水が流れていた。冷たくて美味しいと薦められ、両手ですくって喉を潤した。
顔を上げると、新緑の山々が眼前にそびえ、その上には青空が広がっていた。水に濡れた両手を振って、水を飛ばした。
その瞬間、思うことがあった。
湧き水は、どんな時も流れ続け、時に、人の喉を潤す。
水を飲むためには、両手を揃えて汲み取ることが必要です。
水の流れを眺めているだけでは、その水の冷たさも知ることはできません。
そして、
水の流れに手を伸ばしただけでは、その冷たさを感じるだけで、湧き水のおいしさを知ることはできません。
それは、安全運転と同じです。
交通事故を防ぐ安全運転の大切さ、その呼びかけを私たちは何度も耳にしてきたはずです。
しかし、ほとんどの人は、その呼びかけを聞き流してきた。
「私はわかっている、気をつけているから大丈夫だ」と、
その呼びかけを聞き流し、受け止めることをしなかった。
それは、水の流れ、そのせせらぎを眺めていたに過ぎない。
そして、その呼びかけに耳を傾け、安全運転を思うことがあったとしても、
それは手を水に浸しただけ、その冷たさを感じた一時的なものにすぎなかったはずです。
湧き水である必要はありませんが、
私たちが生きていくためには、水を飲むことが不可欠です。
つまり、私たちが安全運転を身につけるためには、
安全運転を呼びかける声に耳を傾け、自分自身の運転行動を省みることが大切です。
もう一度、自分自身の安全意識はこれで十分なのかと、自らに問いかけることが必要です。
いつも存在している大切なものについて、私たちはつい、忘れてしまいます。
それは、水とか、空気とか、健康、そして、安全ということです。
病気の予防方法について調べると、
必ず「定期健診」の受診による早期発見・早期治療が指摘されています。
それは、健康管理だけで病気を防ぐことには限界があることを示しているようです。
しかし、交通事故は防ぐことができます。
日々発生する交通事故の原因のほとんどは、交通事故を防ぐ安全運転をしていなかったからです。
安全運転とは何ですか、と質問すると、
交通違反をしないこと、交通事故を起こさないこと、という答えが返ってきます。
その答えは決して間違いではありませんが、その中身には疑問があります。
交通違反をしないことの中身は、検挙されるか否かが基準になっています。
そのため、検挙されない程度の違反を繰り返しながら、
自分は気をつけているから大丈夫など、何の根拠もない自己過信に陥り、
いつもと同じ運転を続け、今日も誰かが事故を起こしています。
また、事故しないことについては、
被害事故は仕方がない、とか、見えなかったから仕方がない、運が悪かったなどと説明されますが、
それは言い訳にもなりません。
このような安全意識では不十分、これを安全運転とはいいません。
安全運転とは、
両手の指を揃えて湧き水を汲み取るように、
歩行者保護を忘れないこと、
互いに譲り合うこと、
そして、自分や相手のウッカリを事故に発展させない運転のことです。
それは、両手を揃えて湧き水を汲み取るように、誰にでもできる運転のことなのです。
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