コラム
交通安全に関する知識やノウハウを分かりやすく解説
交通安全の教育・研修をお考えですか?
サービスについて問い合わせる事故防止に効率は通用しない。習慣改善と“非効率”な運転の重要性を解説。

みなさんこんにちは、ディ・クリエイトの上西です。
私は年間400件以上のセミナーを、全国で行っています。
これだけの回数を重ねていると、中には
「効率よく事故防止をしたい」
と言う経営者や管理職の方もいます。
断言しますが、効率よく事故防止をするのは、無理です。
事故防止をするためには、安全ではない運転をする運転者の
「習慣を変える」ということです。
人の習慣を変えるのは、自分の習慣を変えることよりもはるかに難易度が高く、時間がかかることです。
このコラムを読んでくださっている多くの方も、運転をするようになって何年も、何十年も、経っているでしょう。
慣れた道であれば、特別な緊張もなく、特に意識することもなく、いつも同じような動きで運転をしているのではないでしょうか。
「習慣」になると、身体が動きを覚えてしまっているので、無意識にその動きをしてしまいます。
身体が覚えてしまっている動きを変えるためには、
新しい動きを強く意識して何度も繰り返し行わなければなりません。
新しい動きを身体が覚えて、ようやく「習慣が変わる」のです。
これは、とても「効率よく」できるものではありません。
もう一つ、「効率」と「安全」が結びつかない理由があります。
そもそも、安全運転は、
非効率な動きをしてこそ実現できるものだからです。
例えば、効率よく何かをしようとする時、人はいくつかの行動を同時にしたり、端折ったりすると思います。
運転で例えると、この効率を求めた動きは、周囲を確認しながらハンドル操作を行うということになります。
つまり、安全かどうか判断ができていないにも関わらず、車を動かして前進、あるいは後退してしまうのです。
事故は、その時に起こります。
非常に多いケースが、右左折をする際に、進行方向を向きながらハンドル操作をしてしまい、
歩行者や自転車、二輪車などに衝突してしまう事故です。
運転者の中には、「突然目の前に出てきた」と話す人もいます。
突然出てきたような印象になるのは、進行方向に顔を向けた瞬間にはもう自分の車が動いていて、
歩行者や自転車に気づいた時には衝突してしまっているからです。
安全な運転というのは、
しっかりと認知して、安全であることを確実に判断して、
それからようやくハンドル操作やアクセルの踏み込みをする
という、非効率なやり方をしなければならないのです。
安全運転を身につけるためには、
習慣を変える根気強さと、非効率な運転行動が必要です。
そのことを踏まえて、交通事故防止に取り組んでください。
