コラム
交通安全に関する知識やノウハウを分かりやすく解説
交通安全の教育・研修をお考えですか?
サービスについて問い合わせるドラレコ映像を見せて「気をつけます」で終わっていませんか。 事故が減る現場では、映像を“行動”に変える仕組みがあります。 その違いを、現場視点で解説します。

なぜ、宣言させると運転行動は定着するのか。
その答えは、命令型の安全指導が失敗する理由にあります。
事故を減らす鍵は、「指示」ではなく
運転者自身が決めた行動にあります。
なぜ、宣言させると運転行動は続くのでしょうか。
理由は、とてもシンプルです。
人は、人から命令されたことはやらないからです。
「こうしなさい」
「ああしなさい」
「もっと注意しなさい」
こうした命令や指示を受けた瞬間、
人は無意識のうちに
を探し始めます。
そして、心の中で静かに拒否をしていくのです。
安全運転指導の現場では、
管理者が正しいことを言っているケースがほとんどです。
それでも、行動が変わらない。
なぜか。
それは、その行動が
**「やらされていること」**になっているからです。
人は、やらされている行動を
長く続けることはできません。
一時的には守れても、
時間が経てば、必ず元に戻ります。
一方で、
は、驚くほど行動につながります。
例えば、
これらは、
誰かに言わされた行動ではありません。
自分で考え、自分で決めた行動です。
だからこそ、人はそれを守ろうとします。
宣言するという行為は、
責任を管理者から運転者本人に戻すことでもあります。
命令された行動は、
守れなくても
「言われた通りにできなかった」で終わります。
しかし、自分で宣言した行動は違います。
「自分で決めたのに、できなかった」
この感覚が、
次の運転行動を変えていくのです。
だからこそ、
事故防止教育でやるべきことは、
命令することではありません。
このプロセスを踏んだとき、
運転行動は初めて定着していきます。
交通事故防止に必要なのは、
正しい指示を出すことではありません。
運転者自身が、
「自分はこう運転する」と決めること。
自分で決めた行動こそが、
日々の運転を変え、
結果として事故を減らしていくのです。
