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問題:A車が前方を走る自転車を追い越し、その直後に交差点を左折して衝突しました。
基本的な過失割合に近いものはどれでしょうか?正解:A.A車100:自転車0
信号のない交差点で、A車が前方を走る自転車を交差点手前30m以内で追い越し、
その直後に左折して巻き込んだ場合、A車100:自転車0が基本的な過失割合の目安です。
道路交通法第34条では、車が左折するときは、
あらかじめ道路の左端に寄り、交差点の側端に沿って徐行しなければならないと定められています。
自転車を追い越した直後に左折すると、A車が自ら自転車の前へ入り、その進路を突然ふさぐことになります。
追い越された自転車にとって、直前まで右側を走っていたA車が目の前を横切ることを予測し、衝突を回避するのは困難です。
そのため、追い越して左折したA車に全面的な過失が認められるのが基本です。
Bの「A車90:自転車10」は、A車が自転車よりも先を走っていた場合の基本割合です。
A車が交差点の30m以上手前から自転車に先行し、
適切に合図を出して左折を始めたところ、後方から直進してきた自転車を巻き込んだ場合には、
A車90:自転車10が基本的な過失割合の目安となります。
今回は、A車が自転車を追い越した直後に左折しています。
A車が自ら危険な状況をつくっているため、通常の先行左折車による巻き込み事故よりも、A車の責任が重くなります。
Cの「A車70:自転車30」も、基本的な過失割合とは異なります。
追い越された直後に進路をふさがれた自転車が、事故を回避することは困難です。
そのため、通常は自転車に30%もの過失は認められません。
ただし、100対0はあくまで基本割合です。
自転車に著しい前方不注視などの過失があった場合には、自転車側にも一定の過失が認められる可能性があります。
また、信号の色や道路の形状など、実際の事故状況によっても過失割合は変わります。
すべての追越し直後の左折事故が、必ず100対0になるわけではありません。
事故防止で大切なのは、「追い越せば、先に左折できるだろう」と考えないことです。
車は自転車を追い越した後も、速いまま走り続けるわけではありません。
左折するために車が速度を落とせば、後方の自転車との距離は一気に縮まります。
自転車が見えなくなっても、いなくなったわけではありません。
車の左後方やミラーの死角を走っている可能性があります。
左折する交差点が近い場合は、無理に自転車を追い越さず、自転車の後方で速度を落としましょう。
そのまま交差点まで進み、自転車の位置を確認してから左折してください。
「左折するなら追い越さない」
このシンプルな判断が、自転車との重大な巻き込み事故を防ぎます。