コラム
交通安全に関する知識やノウハウを分かりやすく解説
交通安全の教育・研修をお考えですか?
今すぐ無料相談事故直後は、普段冷静なドライバーでも正常な判断が難しくなります。事故対応と再発防止指導に必要な「伝わり、理解される教育」を考えます。
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『言った・伝えた』から『伝わった・理解した』へ 前編
火災、事故、怪我……。
消防署の司令室には、次々と緊急通報が入る。
先日、そんな消防司令の現場を追ったドキュメントを見て、強く感じたことがあった。
事故を起こした瞬間から、ドライバーの脳裏にはさまざまなことが駆け巡る。
電話が入る。
『いつもありがとうございます。○○タクシーでございます。』
そう名乗る言葉を遮るように、
「あっ、じ、事故、事故や。バイクが……」
聞き覚えのある声。
しかし、明らかに動揺している。
『 ◎◎さん?どうされましたか?』
「事故した……。バイクが……Uターンした時に……」
うわごとのように言葉が続く。
『落ち着いて。相手の怪我は? 警察には電話しましたか?』
普段の物腰の柔らかなドライバーの印象からは想像できないほど、慌てた様子だった。
営業日報の裏面には、必要な連絡先も記載していた。
しかし、動揺している時には、それすら見つけられない。
時には「会社から電話してください」と言う者さえいる。
携帯電話に登録している番号ですら操作できなくなる。
そんな現実を何度も目の当たりにしてきた。
だからこそ、電話を受けた側が慌てず、
事故の発生場所や状況、必要事項を一つずつ確認していかなければならない。
もちろん、普段の事故防止教育の中で手順をしっかり教え、営業車内に携帯する「事故対応カード」を渡している。
しかし、それだけでは足りない。
事故を起こした時、人はどんな状態になるのか。
そこまで実例を交えて伝えることが必要だ。
私は、再発防止指導にも同じことが言えると思っている。
事故映像を見せて、
『ちゃんと止まらなきゃいけない』
『これからは、ちゃんと止まるように』
それだけで終わってしまえば、受講者にとって再発防止指導は、ただ「早く終わってほしい時間」でしかない。
受講者自身が、
「このまま今までと同じ運転を続ければ、また事故になる」
そう実感できて初めて、『他人事』は『自分ごと』になる。
その時初めて、再発防止指導は受講者に届き、本当に理解されたと言えるのだと思う。
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