コラム
交通安全に関する知識やノウハウを分かりやすく解説
交通安全の教育・研修をお考えですか?
今すぐ無料相談高齢ドライバーには、自身の認知能力や見え方の変化に応じた運転が必要です。夜間運転を避け、確実に一時停止する重要性を解説します。
.png&w=3840&q=75)
~ いざ、高齢ドライバー ~
高校を卒業して52年になる。
2年前、卒業50年記念「最後の同窓会」と称して同窓会が開催されたが、皆が70歳になり、もう一度、同窓会が企画された。
案内状のテーマは「古希同窓会」
文面には、「多分、これが最後だ!」というキャッチコピーが踊っていた。
男性は、互いに何となく、眼前の老人が誰なのか、名前を忘れても当時の記憶と結びつく。
しかし、女性は、ほとんどわからない。
しかし、男性も女性も、その個性は今も引きずって生きている。
現在の容姿とは結びつかない過去の記憶が、その個性と重なることはある。
「自分が70歳になるなんて、あの頃、想像することもできなかった」という言葉に、誰もが納得した。
昔の面影は、すっかり失われた。
その人と交わした言葉が思い出せない、未来を話し合った相手は、果たしてあなただったのか......?
記憶を辿ろうとしても、道に迷うばかりである。
混迷は深まり、記憶の迷路は閉ざされて出口を失う。
でも、それでいい。
私は、本格的な高齢者になった。
では、高齢ドライバーとして、どんな安全運転を実践しようかと考えた。
見えるべきものが、多分見えていないからである。
それは、視力という免許条件ではなく、現実的な問題である。
夜間の運転中に、前方の数字が読めないのではなく、
数字があるかどうかが見えていないのではないか、そんな不安があるからだ。
危険は、見えればブレーキを踏んで回避するが、
見えなければブレーキすら踏めない、回避できない。
見えない危険を確認するために速度を抑制し、
見通しの悪い交差点では徐行して安全を確認するが、それでも夜間は不安が残る。
だから、夜間は運転しないことにした。
止まることについて、道路交通法上は「一時停止」と規定されている。
そして、「一時停止」と「停止」は違うとされている。
「停止」とは、事実的に車が止まっている状態のことを指すが、
道路交通法が規定する「一時停止」とは、法令の規定等に基づき、その目的を達成するために止まることと説明されている。
つまり、①「車輪を止めること(停止)」だけではなく、
②「指定された場所の安全確認を行うこと」、
そして③「安全を確認した後に発進すること」が求められている。
一時停止すべき場所はいくつもある。
一時停止場所、歩行者が横断しようとしている横断歩道、
路外施設へ出入りする場合の歩道の手前などそれぞれ、確実に停止して安全を確認すべき場所である。
そして、安全確認を確実にするためには、止まって確認することが必要である。
動体視力が低下し、思い込みが強くなるなど、危険の認知能力が低下した高齢者は特にそうだ。
だからこそ、一時停止を確実に実践することが必要なのだ。
人生経験を経た高齢者であればこそ、自分の変化を認め、それに応じた安全運転を続ける。
夜間の運転は避け、止まるべき場所では、確実に止まり、止まってから確認する。
そして、速度を抑制し、あわてることなく、いつも落ち着いた気持ちで運転すること。
これが高齢ドライバーたる私の、誇るべき運転である。
いざ、安全と自由、夢と幸せを我が手に!
About the author
