コラム
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今すぐ無料相談エスカレーターを歩く人が減らないのは、急いでいるからではなく習慣かもしれません。その心理は交通違反にも共通します。安全を守る本当の理由について考えます。

~ エスカレーター ~
当時、地下鉄のエスカレーターを歩く人をセンサーが感知すると、
「条例違反です!」とAIが音声で注意喚起した。
しかし、なぜ「危険です!」と言わないのか、という疑問があった。
先日、同じエスカレーターを利用すると、アナウンスが変わっていた。
人が歩いていると「立ち止まってご利用ください」、立ち止まると「ご協力ありがとうございます」であった。
言葉遣いは丁寧になったが、
「危険です!」という、立ち止まって利用すべき理由を伝えるメッセージはない。
「違反だから守る」という考え方は、
「仕方ないから守る」
「違反しても検挙されなければいい」
という誤った認識につながり、交通事故は減少しない。
警察官が交通違反を検挙するのは、
将来の事故につながる危険な運転だからである。
検挙することで運転行動を変え、将来の事故を防ぐためなのだ。
そもそも、人がエスカレーターで歩くのは、必ずしも急いでいるからではない。
急いでいるのであれば、エスカレーターを降りたところから走り始めるはずである。
しかし、エスカレーターを歩いた人も、降りた後は、止まって利用した人と同じように歩く。
つまり、人がエスカレーターで歩くのは、急いでいるからではない。
歩くことが習慣になっているからだ。
さて、
規制速度が40km/hの道路、ほとんどの車は50km/h位で走行している。
それは、多くのドライバーが50km/h位で走行しているからであり、その速度であれば検挙されないからである。
なぜ、規制速度を超えて走るのかと質問すると、「急いでいるから」という答えが返ってくる。
しかし、急いでいると答えるドライバーは、いつも同じ時刻に出発し、規制速度を超えて走り続ける。
それは検挙されない速度として、多くのドライバーの習慣になっているにすぎない。
エスカレーターで歩く心理、習慣と同じである。
規制速度はいつも同じである。
夏も冬も、昼も夜も、雨が降っても変わることはない。
せめて、雨が降ってきたら速度を下げるべきであり、
夜は更に速度を下げ、前方を注視して慎重に走るべきだ。
加害ドライバーは、よく「見えなかったから」などと釈明するが、
「見えなかったから」仕方がないのではない。
見えないのであれば、
見える、安全が確認できる速度と方法で走行すること、
これがドライバーの義務である。
そして、速度を上げ、急いで間に合ったという経験則を積み上げてはいけない。
それは、取り返しの付かない、致命的な結果へ続く道のりである。
違反だから守る、そんな気持ちで事故は防げない。
守ることの価値を認めて、自ら守る運転をする気持ちこそが事故を防ぐ。
そして、自動車を運転する時に最も大切なこととは、
「落ち着いた気持ちで運転すること」である。
それ以上の心得も、運転技術も存在しない。
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